「地域の公共交通を守ってほしい」 日本バス協会の清水一郎会長が新年互礼会で訴える
2022年1月19日(水) 配信
日本バス協会(清水一郎会長)は1月18日(火)、東京都千代田区の経団連会館で2022年新年互礼会を開いた。清水会長は「2年間の人流抑制により公共交通機関は苦しみ、限界にきている」と述べ、「地域の公共交通を守ってほしい」と出席した国会議員や、国土交通省の幹部に強く要望した。
着席スタイルの互礼会には、会員や来賓など約200人が出席。清水会長は「バスだけでなく、鉄道や、飛行機も、感染対策をした公共交通機関ではクラスターは発生していない。丸2年間、我われバス業界は人流抑制によって我慢をしてきた。しかし、3年目を迎え、再び人流抑制が続くのであれば、地域のバス路線、公共交通が持たないという危機感を抱いている」と訴えた。
このうえで、「マスクをして静かに感染対策していれば、公共交通機関で移動しても構わないのではないでしょうか」と力を込めた。
さらに、試練を乗り切るためにGo To事業を再開する際には、「細くてもいいので、長い期間の継続をお願いしたい」と強調し、「バス業界はどんなに経営が厳しくても安全を最優先に努めていく」と結んだ。
来賓の中山展宏国土交通副大臣は「地域における持続可能な移動手段の確保へ、事業継続などの支援を行っていく」と述べた。
自由民主党バス議員連盟の逢沢一郎会長は「マスクをし、感染対策をしっかりとすれば、バスでの移動は何の問題もない」と理解を示し、「地域を守るバスがなければ地方創生もあり得ない。未来への責任を果たすため、真剣に議論していきたい」と語った。