【特集No.601】第47回「100選」表彰式開く コロナ禍で2年ぶりの開催へ
2022年1月28日(金) 配信
旅行新聞新社が主催する「第47回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」「第42回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第31回プロが選ぶ優良観光バス30選」「第5回プロが選ぶ水上観光船30選」に加え、「日本の小宿」「もてなしの達人」「優秀バスガイド」「優秀バスドライバー」の表彰式が1月14日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれた。表彰式には、約200人が出席した。新型コロナウイルスの感染防止対策を行ったうえでの2年ぶりの開催となった。
□100選ブランド価値高める
ロゴ、楯を一新
表彰式の冒頭、旅行新聞新社の石井貞德社長は「昨年はコロナの影響で表彰式が中止となり、とても残念な思いだった。今年は感染予防をしっかりすることで開催することができ、何よりも皆様と式を開けることを大変嬉しく思う」と出席者に感謝の意を表した。
昨年末からオミクロン株による新型コロナの感染者数が、日本全国で急拡大している。観光業界の一員として、石井社長は「今後のコロナ禍をどう乗り越えていくか、皆様と一緒に知恵を出して乗り切っていかなければならない」と言及した。観光関係者はより一層、「お客様に安心安全の対策を心掛け、前向きな商品開発をして発信していくことが大事。その一助を担う私共も皆様のこのような情報を受け止め、紙面で紹介していきたい」との考えを語った。
今年度から100選事業のロゴマークと記念楯を一新した。石井社長は「受賞された皆様の努力と誇りに見合う観光業界を代表する賞として、さらにブランド価値を高めていく。日本全国、世界中からお客様を迎えるときに、『100選』『30選』に選ばれた証として目立つところに提示してもらい、受賞施設の皆様と共に育てていきたい」と協力を呼び掛けた。
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100選は、国土交通省と観光庁、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)後援のもと、観光業界で最も歴史あるイベントの1つとして定着した。
後援団体を代表して、ANTAの駒井輝男副会長は、観光関連団体と国土交通省などに要望を重ねてきた結果、団体客受入に前向きな回答を得られた年と昨年を振り返った。コロナの変異株の感染数が急増し、Go To再開の目途が立たないが、「収束に向けて皆さんと一緒に努力していき、旅行業を支え続けていきたい」と力を込めた。
観光庁観光産業課の柿沼宏明課長は来賓代表のあいさつで、コロナが収束次第、反転攻勢に出られるよう準備を進めていることを語った。「来るべき明るい未来を見据え、この難局を乗り切っていかなければならない。観光庁も全力でサポートしていきたい」と述べたあと、観光事業者に向けて激励の言葉を送った。
選考審査委員を代表して、エム・ツー代表の三堀裕雄氏は各部門を講評した。前年と比べて、100選は「コロナ禍でマイクロツーリズムの傾向が投票に反映されている」と言及。日本の小宿も「露天風呂付き客室がある宿が多く推薦され、激論の末、10施設が選出された」と総括した。
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