八重洲地下街の魅力向上へ 東京駅・八重洲地区再開発に合わせたリニューアル進む
2022年2月2日(水) 配信
八重洲地下街(窪田弘美社長)が運営する東京駅直結の八重洲地下街(ヤエチカ)で、東京駅・八重洲地区再開発に合わせたリニューアルが進んでいる。
2月2日(水)には、リニューアルの第1弾となる「TOKYO CURRY QUARTET」が、8月竣工予定のヤンマー東京ビルや東京ミッドタウン八重洲に合わせ開業した。同地区の再開発により商業施設やオフィス、大規模バスターミナルなどが続々と開業し、段階的に来街者数の拡大が見込まれることから、ヤエチカの魅力を向上させることが狙いだ。
リニューアルのポイントは、「Yae―Chic―Style(多様な人が往来し交差する場に相応しい八重洲らしい場所づくり)」と、「街のLDK(様々な街とつながる、各エリアでの拠点となる場づくり)」の2つ。
「街のLDK」は、公共の地下道であるヤエチカが抱える「1日の来街者(通行者)数が約15万人なのに対し、利用者が約3割」という課題を解決するべく設定された。今後、2022~28年に掛けて段階的に開業する八重洲バスターミナル(仮称)などの完成後となる29年には、ビジネス環境で約8~9万人、観光・交通環境で7~9万5千人の増加(コロナ以前の試算)を見込む同社。
同試算を踏まえ今回開業した「TOKYO CURRY QUARTET」のような、立ち寄りたくなる場所、回遊してもらえる場所、何度も足を運びたくなる場所を随所に展開していく。
2月2日(水)に行われた同エリアの内覧会でリニューアル計画を説明した丹羽亨専務は、「八重洲地区の中心位置し、周辺の一部再開発ビルやバスターミナルも地下でつながるヤエチカをまちのハブ機能をもつ地下街に」と思いを語った。
また、窪田社長は「お客様が新ビルやバスターミナルをご利用いただく際に東京駅から通路を通って直接行ける絶好の立地にあるので、そういった方に利用いただける拠点になる。駅と周辺地域をつなげる架け橋となるべく、魅力ある地下街を目指す」と力を込めた。なお、ヤエチカ全体のリニューアルは今後も同エリアの整備に合わせて進められるため、終了は29年となる予定だ。