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【静岡・伊豆の国市と三島市視察ツアー】鎌倉殿13人ゆかりの地 史跡中心に観光素材を巡る

2022年2月16日
営業部:野村 一史

2022年2月16日(水) 配信

三嶋大社

 今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公、北条義時は現在の静岡県伊豆の国市が生誕の地。市内には義時をはじめ、父の時政など北条ゆかりのスポットも多い。静岡県東京事務所はこのほど、同市や三島市に残る史跡を中心に2市の観光素材を巡る視察会を開いた。

【野村 一史】

 願成就院(伊豆の国市)は北条時政が、源頼朝の奥州攻めの成功を祈って1189(文治5)年に建立した寺。北条義時や泰時によって堂塔が整備された。発掘調査で大御堂や南新御堂、南塔、池などの跡が明らかになり、壮大な浄土様式の寺院だった往時の広さを想像させる。境内は国指定史跡に指定され、時政の墓もある。

願成就院

 また、寺には運慶作の木造阿弥陀如来坐像、木造不動明王像、童子立像(2体)、木造毘沙門天立像の5体が安置され、いずれも国宝に指定されている。運慶が30歳代のときの作品で静と動の対比を感じとれる。

 拝観料は大人700円、中・高生400円、小学生200円。

 伊豆パノラマパーク(伊豆の国市)はかつらぎ山山頂まで架かるロープウェイ。山頂には碧テラスが整備され、富士山と駿河湾の絶景を一望できる。また、3つの水盤を設け、富士山、駿河湾、空の青を鮮やかに水面に映し出す。テラスにはソファも設置され、ゆっくり寛げる。このほか個室感覚の有料のプレミアムラウンジ「かつらぎ茶屋 プライベートガゼボ」(4室)もある。

 ロープウェイの運賃は往復大人2400円、子供1200円。片道同1600円、同800円。

 江間いちご狩りセンター(伊豆の国市)はハウス90棟を要する静岡最大のいちご狩り施設。今年は5月8日まで。利用方法はセンターにある駐車場内の事務所窓口で入園券を購入、指定されたハウスに移動し30分のイチゴ食べ放題を楽しむ。味わえるイチゴは「章姫」もしくは「紅ほっぺ」。料金は3月31日までが大人1800円、幼児1500円。4月1日―5月8日が同1400円、同1100円。

 三嶋大社(三島市)は源頼朝が源氏再興を祈願し、神助を得て成し遂げたことで、より崇敬することになった。

 国指定重要文化財の本殿は1866(慶応2)年に建立。本殿、幣殿、拝殿の3つの建物が連なる複合社殿。総ケヤキ素木造り。正式参拝や御祈祷を執り行う。舞殿は1867(慶応3)年に建立。年間を通じ神事、奉納行事が執り行われる。神門も舞殿と同じく1867年に建立。芸能殿は旧総門。1930(昭和5)年の北伊豆地震で倒壊した後、芸能殿として現在の場所に移築された。総門は北伊豆地震の翌年に建立。門に架かるしめ縄は重さ400㌔、太さ2㍍、長さ6・4㍍もある。

 このほか境内には北条政子奉納と伝えられる蒔絵手箱(国宝)など大社に伝わる御神宝、文書、資料などを保管する宝物館、樹齢1200年と推定される国指定天然記念物の金木犀、源頼朝や北条政子が腰を掛けて休息したと伝わる腰掛石などがある。

 宝物館の拝観料は大人500円、高校・大学生400円、小・中学生300円。

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