NAAなど、5G活用した自動運転バスを実験 危惧される人手不足解消へ
2022年2月15日(火) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は2月28日(月)まで、東日本電信電話(NTT 東日本)とティアフォー、KDDIと連携し、同空港内で場所を限定して構築された高速通信網「ローカル5G」を活用した遠隔監視型自動走行バスの実証実験を行っている。少子高齢化の急速な進行で労働人口が減少するなか、将来空港でも危惧される人手不足を解消し、人に起因する車両事故の軽減もはかる。
同実証実験は、国土交通省航空局主催の「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」における自動運転レベル4相当の導入に向けた実証実験と、総務省「令和3年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」の一環で実施する。
今回は、同空港制限区域内の第2~3ターミナル間で自動運転車両「GSM8」を自動で走行させ、緊急時にもドライバーが対応せず、システムが運転の主体として責任を持つ自動運転レベル4の実装に向けて課題を抽出する。
4社は実験終了後、「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」で成果を報告し、制限区域内での自動走行のルール策定に貢献していく。さらに、ローカル5Gなどを活用して同空港の制限区域外でのレベル4相当の自動運転の実装や他空港への普及も目指す。