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「『花束みたいな恋をした』×東京都調布市」 第12回ロケーションジャパン大賞グランプリに

2022年2月21日
営業部:後藤 文昭

2022年2月21日(月) 配信

長友貴樹市長らが登壇(映画「花束みたいな恋をした×東京都調布市」)

 第12回ロケーションジャパン大賞の表彰式が2月18日(木)東京都内で行われ、映画「『花束みたいな恋をした』×東京都調布市」がグランプリに選ばれた。

 実際の地名や施設名を劇中に登場させることでリアリティをだし、作品舞台の魅力を全国に発信することで一般の支持を集めた同作品。調布市民の郷土愛醸成に加え、少人数・分散型の「ロケ地を巡る謎解きイベント」を開催するなど観光誘客においても功績を残し、地域活性につなげたことが評価された。

 調布市の長友貴樹市長は「ロケ地マップの作製や、ロケ地検索サイト『ロケナビ』への情報提供など地道な活動を同作品を通じ、ロケツーリズムにつなげられたのではないか」と喜びを語った。

 一方、プロデューサーの有賀高俊氏は「主人公2人の日常を嘘無く描くために、調布のまちを撮ることが必要だった。制作側のこうした意図を的確にくみ取り、協力体制を敷いてくださった」と市への感謝の思いを語った。

 同賞は、ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」(地域活性プランニング)が主催するもので、①支持率②撮影サポート③行楽度④地域の変化――4つの指標と約6千人の一般投票を基に審査された。今年は、2020年11月~21年10月31日に公開、放送された33作品・67地域がノミネートされた。

 同誌の山田実希編集長は、「エンタティメントと地域のタッグの底力を見せていただいた回」と12回目の同授賞式を総括した。

 そのうえで「『行きたくなったロケ地』への回答が年々増えている。これは、映画やドラマをきっかけに旅を楽しんでいる人が増えているからではないかと感じている。そして、こうしたファンがロケ地巡りを楽しめるのは、地域の皆さんが自分のまちで撮られた作品をしっかりと発信し、ロケ地マップの作製やロケ地看板の設置、ツアー造成など、改めてその作品を追体験できる施策を講じられてきたから」と各地域の成果をまとめた。

 同日、「ロケツーリズムアワード」の授賞式も行われた。地域大賞には、ロケツーリズム班を設置し成果を上げている長崎県島原市が受賞。企業大賞に選ばれたセルリアンタワー東急ホテルは、ロケ実績を活用した宿泊プランを売り出したことなどが評価された。

 同賞は、「観光客の増加率、経済効果」や「観光誘客・集客を向上させる取り組みなどを審査し、ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長)の会員から選出される。

島原市
セルリアンタワー東急ホテル

 第11回ロケーションジャパン大賞準グランプリ以下の受賞は次の各作品と地域。

【準グランプリ】連続テレビ小説「おかえりモネ」×宮城県気仙沼市・登米市

【特別賞・支持率部門】アニメ「ゆるキャン△ SEASON2」×静岡県

【特別賞・撮影サポート部門】映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』×滋賀県

【特別賞・地域の変化部門】ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」×愛知県幸田町

【審査員奨励賞】映画「いとみち」×青森県弘前市・板柳町

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