取引先と関係深化を、国内旅行のアワード創設(ジャルパック)
ジャルパック(二宮秀生社長)は今年、JALパックブランド誕生50周年を迎えたことから、国内旅行の全取引先を対象にした表彰制度「JALパックアワード」を創設する。取引先と関係深化をはかるのが狙いで、宿泊施設や観光施設、運輸、添乗員・ガイドなど商品に関わる取引先すべてを同じ土俵で審査するのが特徴。
審査は年度ごとに行い、初回の2014年度の表彰は来年4―5月を予定する。
海外旅行の一部では00年から表彰を行っているが、国内旅行でこうした枠組みを設けるのは初めて。同社の増澤紀之国内仕入部長は「まずはアワード自体に興味を持ってもらい、取引先との関係を深めたい」と意気込む。「パンフレットへの記載や記念商品・プラン作りなど、取引先とのコラボレーションで送客につながる展開をはかる」と受賞メリットの創出に努めていく。
表彰部門は3つで、「CS部門」は顧客評価が高かった取引先の表彰。ツアー参加者のWebアンケートの点数やコメントなどから総合的に評価する。対象商品は、同社が主催するすべてのツアー。「企画部門」は同社の方針「いい旅、新しい旅。」の創造に協力した企画性の高いもので、対象はパンフレット商品。「Web販売部門」は、eエントリーシステムの活用で、同社ダイナミックパッケージと宿泊予約の販売に最も貢献した取引先を表彰する。
各部門の選出は6つのエリアごとに行い、計18対象を表彰する。エリアは同社の商品造成や各地の協力会などの関係から、「北海道」「関東・東北・北陸・中部」「関西・山陰・山陽」「四国」「九州」「沖縄」に設定。エリアは大小があるため、今後必要があれば調整を行うという。