比・プヤット観光大臣が来日 外国人観光客受入再開などPR
2022年3月17日(木) 配信
フィリピンのベルナデッド・ロムロ・プヤット観光大臣がこのほど来日し、3月15日(火)に東京・帝国ホテルで記者会見を開いた。4月20~22日にマニラで開催される、観光国際会議「WTTCグローバルサミット」に先立ち、外国人観光客の受入態勢などを紹介した。
フィリピン観光省によると、日本の報道関係者と交流の場を設けたのは約2年ぶり。プヤット観光大臣は、フィリピンではコロナ禍で厳しい水際対策を取ってきたが、2月10日から、ワクチン接種済みの外国人観光客の受け入れを再開したことを報告。「国民の大半が予防接種を受け、新規のコロナ感染者数が激減したことから、安全に旅行が再開できると判断した」と述べた。再開から1カ月の間に約1600人の日本人がフィリピンを訪れたことについて、「少ない人数だと思われるかもしれないが、前向きなスタートだと捉えている」と評価した。
「各国それぞれパンデミックへの対策があり、日本政府の立場を尊重している」とする一方、日本も徐々にではあるが国が開いてきたことに期待を示し、「2019年には年間約68万人の日本人観光客が訪れていた。再開後はこれを上回ることができると思っている」と述べた。
また、「日本の国際観光が再開した際には、我われにも期待してほしい。両国間の観光交流の強化はそれぞれの文化、生活様式への理解を促進し、さまざまな分野でのパートナーシップと支援の機会をより広めることになると考えている」とフィリピンからの送客にも協力する姿勢を示した。
WTTCサミットについては、「旅の再発見がテーマ。各国の観光のトップが集い、効果的な観光再生への戦略を打ち出す場とする」と宣言。日本企業の参加や支援にも謝意を述べた。
日本側ゲストを代表してあいさつを行った、日本観光振興協会の皆見薫常務理事は「WTTCが日本の厳しい水際対策に風穴を開けるイベントになれば嬉しい」と期待した。