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No.381 橋田壽賀子さん×佐藤幸子委員長 - 旅館は女将で決まる

2014年9月11日
編集部

橋田壽賀子さん×佐藤幸子委員長
旅館は女将で決まる

 9月16日、東京都港区の明治記念館で「全国旅館おかみの集い―第25回全国女将サミット2014東京」が開かれる。今回は25回目の節目の記念大会として、これまでの大会で委員長や役員を経験した女将たちの「プラチナ会」と本会を機に交流が始まった女将・若女将たちの会「つぼみ」が協力して作り上げる。開催を前に、脚本家・橋田壽賀子さんと長年の交友がある今大会の佐藤幸子実行委員長(日本の宿古窯・初代女将)の対談が実現。旅館や女将の在り方について語り合った。

【司会=旅行新聞新社社長・石井 貞徳、構成=飯塚 小牧】

 
 
 
 
 ――橋田先生が手掛けたドラマには女将を題材にした「おんなは度胸」(NHK朝の連続ドラマ・1992年)がありますが、女将を取り上げたきっかけを教えて下さい。

■橋田:旅館を題材に書いてみたいと思ったのです。旅館は人で決まります。それぞれ個性ある人がいて、どう1つの旅館を作るのかということに興味がありました。さまざまな家族関係がありながら、それでも一つの信念を持ってやっていく姿を描きたかったのです。佐藤さんには色々教えていただきました。佐藤さんを見て、「女将さんて、ああいう気の遣い方をするんだ」と、ドラマの参考にもさせていただきました。

■佐藤:旅館の女将を表に出していただいたので、本当にありがたいと思いました。

■橋田:旅館は人と接するおもてなしの仕事で、女将の人柄で決まります。旅館に泊まったときに、女将が気に入ればまた行きますが、気に入らなければ行かないですよね。いい女将がいる旅館は続きます。また、人柄だけではなく、時代をどう上手く生きるかも重要です。

 ――宿は女将ですか。

■橋田:そうですね、“人”ですね。女将がきちんとしていれば、いい従業員がくるし、いい板前がきます。女将がダメなら、すべてがダメになってしまいます。旦那ではなく、女将なのです。働いている人を束ねるのは女将ですから。女将の性格で人が違ってくる、人が違うと経営も違ってくる、ということだと思いますね。旅行から帰って話題になるのは、「お部屋に付いてくれた子はいい子だったわね」ということで、それを教育するのは女将です。ですから、人望がないとダメです。「この女将の為なら死んでもいい」と思ってくれるぐらいの従業員がいないと。今は、なかなかそういう人はいないのかもしれないですが。…

 

※ 詳細は本紙1557号または9月17日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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