ロケツーリズムアワード 受賞地域・企業の実績
2021年3月30日 (水)配信
第12回ロケーションジャパン大賞の表彰式に先駆け2月17日、今年度最も地域活性化・観光振興をはかった地域・企業を表彰する「ロケツーリズムアワード」が発表された。
同アワードはロケツーリズム協議会の会員から選出。「観光客の増加率、経済効果」や「取組みを遂行する組織の継続度」などを産官学民・マスコミ関係者などの有識者により審査、決定する。
□セルリアンタワー東急ホテル
セルリアンタワー東急ホテルは2021年、216件のロケを受け入れ、客室、レストラン、宴会場の撮影使用料で約3000万円の年間収益を上げた。今回の受賞に際し評価された映像作品や雑誌の撮影などに使われる「セルリアンタワースイート」の観覧ができる宿泊プランは、これまでに10件以上の利用があり、現在も複数の予約が入っている人気プランだ。
利用者からは、「ロケ地の中でもスイートルームは見られる機会が滅多にないので、うれしい」などの声が寄せられているという。また見学にとどまらず、宿泊者がアイドルの誕生日に合わせルームサービスでケーキを注文してお祝いをするなど思い思いに楽しんでいる。
「今後ロケの行われた作品の記者発表会場として宴会場を利用してもらうよう働き掛けるなど、撮影だけでなく制作に携わった人々のホテルへの思い入れをより深いものとし、知名度をより一層高めていきたい」と同ホテルは考えている。
担当者は、「コロナによる影響が少ないマーケットを模索していたなかで、以前から取り組んでいたロケ撮影の受け入れはコロナ禍でも堅調に推移しており、ホテル全体として強化して取り組みました。地方ロケが難しく、都内での撮影機会が増えたことも追い風となったと思います。これからも戦略的にロケ撮影をブランディングに活用していくことにより、新たな顧客層へのリーチをはかり、ホテルのファンを増やしていくとともに渋谷からロケツーリズムを振興していきたい」と思いを語る。
□長崎県島原市
昨年4月、市長直轄の「ロケツーリズム班」を立ち上げ、シティプロモーションを強化する長崎県島原市。
移住・定住者は、2020年度の44人から21年度は54人に増加するなど着実に実績を積み重ねている。
また、「ロケツーリズム推進事業」への支援を呼び掛ける企業版ふるさと納税には21年度だけで15件、1265万円の寄付が集まった。今回の受賞はこうした成果を上げ数値化していることと、ロケ決定率が86%であることが評価された。
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