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日産と高萩市(茨城県)、実験の連携協定結ぶ 車中泊で滞在時間増へ

2022年4月1日
編集部:木下 裕斗

2022年4月1日(金) 配信

(左から)大部勝規市長、神田昌明日本マーケティング&セールス理事。車は日産キャラバン

 日産自動車(内田誠社長、神奈川県横浜市)と茨城県高萩市(大部勝規市長)は3月28日(月)、「車中泊体験の実証実験に関する協定」を結んだ。

 同市は、市内を訪れる観光客の76・3%が日帰りで旅行していることから、車中泊可能な日産キャラバンを提供し、滞在時間の長期化をはかる。

 日産自動車はこれまで商用車として使用されてきた同車を、ベッドやカーテンなどを設けて車内で宿泊できる仕様にしたうえで、高萩市に提供。車中泊を行う利用者のニーズを把握し、販路を拡大したい考え。

 実証実験は4月28日(木)~5月17日(火)まで。10組20人に、同車のほか、市内5カ所の車中泊スポットのうち、1カ所を貸し出す。また、市内の民間事業者が展開する釣りや乗馬など7種類のアクティビティから、2種を体験してもらう。同市の名産品常陸牛などを楽しめる1泊2食の食事も付ける。

 属性データや行動履歴の調査、アンケートなども行い、10月を目途に始める本格的な運用に向けて、料金設定などを検討していく。

 大部市長は「観光客に『もう1度泊まりたい』と思ってもらえる環境も整え、経済をより活性化させたい」と意気込みを述べた。

 日産自動車の神田昌明日本マーケティング&セールス理事は「滞在時間に悩む地域が多いなか、実証実験をモデルケースとして自治体などに車中泊を提案したい」と語った。

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