NAA、第3ターミナル拡張エリア公開 4月5日から一部供用
2022年4月5日(火) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は4月4日(月)、第3ターミナルの拡張エリアを報道陣に公開した。同月5日には通路をオープンし、21日には出発ロビーを供用する。
同社は、2017年度における同ターミナルの取扱能力は年間750万人だったが、利用者数が764万人と収容能力を超えたため、混雑の緩和をはかろうと、18年4月に増築を決定していた。
また、コロナ禍前にほかのターミナルを使用するLCC各社から、移転の問い合わせがあったことから、収束後の需要増加に備え、受入体制を強化した。
出発ロビーでは、自動チェックイン機が36台追加され、合計60台となる。自動手荷物預け機は24台加わり、全40が稼働する。面積は約2倍となる。
ジェットスター・ジャパンとジェットスター、チェジュ航空の3社が同エリアに移る。
隣接する第2ターミナルとの距離は約500㍍から300㍍に短縮され、移動時間も約10分から6分ほどへ削減した。
同ターミナルをつなぐ新たなアクセス通路は、2階部分に設置することで、車と歩行者を分けるほか、幅も拡大し、歩行性と視認性をより向上させた。
なお、既存の通路は閉鎖され、今年秋ごろに、連絡バスや高速バスなどが発着するカーブサイドに変わる。
今後は、需要動向を踏まえて、国際線の制限エリア内に、飲食店4店舗と物販店3店分のスペースを設ける。
旅客ターミナル部の肥田達矢マネージャーは「成田空港の強みであるLCCのネットワークを生かし、1日も早い需要回復に努めたい」と話した。