OATA 信用と価値向上へ 通常総会を開く
2022年4月12日(火) 配信
協同組合大阪府旅行業協会(OATA、鈴木隆利理事長)は3月23日、リーガロイヤルホテル(大阪府大阪市)で第47回通常総会を開き、すべての議案を承認可決した。
鈴木理事長は「今期もコロナに始まり、コロナで終わった1年だったが、そのなかで、大阪府や大阪商工会議所、大阪府中小企業団体中央会などと交流を深めてきた。これまで以上に、行政支援を得られるよう努めたい。さらに、今後の組合のあるべき姿を考えるべく、中央会指導のもと、新たに組合ビジョンを策定した。来期もBCP(事業継続計画)の策定に取り組み、組合の信用度、価値観を高めていきたい」と抱負を述べた。
昨年度のクーポン発券高は20億8千万円。前年度比8%減にとどめたが、コロナ禍になる2019年以前に比べると約75%減と依然厳しく、グループ、団体の全面的な取り消しに悲鳴を上げている組合員も多い。鈴木理事長は「組合員の苦境は即、OATAに直結する。これらの状況を踏まえ、管理費や事務費などの経費削減に努めたが、皆さんのご理解や努力もあり、収支改善することができた」と述べた。
また、新規入会が7社あったことも報告。「ここ2年ほどは皆無だったが、理事たちの努力の賜物。来期も5社の入会を目指したい」とした。
新年度は、OATAの活性化に不可欠な組合員の増強に励むほか、これまで以上に関係各所との連携、交流を進め、OATAの知名度向上に努めていくことが決まった。
同日には、受入機関などで組織するOATA連絡協議会(安藤元量会長)の第31回定時総会も開かれ、任期満了に伴う役員改選で、服部一平氏(ジャパンドライブインセンター)が新会長に選出された。安藤前会長は相談役に就いた。
服部新会長は「OATAが取り組むコロナ後の事業に対し、今まで以上に協力して共に発展していけるよう邁進していく」と意気込みを述べた。
総会終了後には、3年ぶりとなる合同懇親パーティーが開かれた。冒頭、鈴木理事長の計らいで、前年度に退任した徳原昌株前理事長が壇上に招かれ、あらためて退任を報告。「皆さんの多大なるご支援とご協力、ご指導があったからこそ、7期14年にわたり理事長を務めることができた。あらためて御礼申し上げる」と謝辞を述べるとともに、「この1年、鈴木理事長を見ていて、OATAは安心・安泰であると確信した。今後のさらなる発展を祈念している」とエールを送った。