観光品質認証協会、宿向けSDGs認証 試験的運用と提供開始
2022年4月21日(木)配信
観光品質認証協会(北村剛史統括理事、東京都千代田区)はこのほど、宿泊施設向けSDGs認証(An ESG Practice認証)の試験的運用と認証提供を始めた。対象は、同協会が提供するホテル旅館向けの品質認証「サクラクオリティ」の参加施設。宿のSDGsに関する取り組み情報を観光市場に提供することで、国内外の観光市場回復を積極的に支援する狙い。
サクラクオリティAn ESG Practice認証基準は、今年3月24日(木)に持続可能な観光の国際基準団体GSTCから、基準の承認を受けた。認証希望宿泊施設は、同協会設置のAn ESG Practice第三者委員会より当該基準に照合。「安全で安心、誠実(サクラクオリティ)」でかつ、「国際的に求められるSDGsの取り組みを実践する宿泊施設」として認証される。
同基準は172項目で内訳は、環境関連項目が約68%、事業性関連項目が約22%、社会性関連項目が約10%で構成されている。感染症拡大防止対策に関する項目を含めた「必須項目」を60項目とし、そのほか、加点項目として「取り組むことが望まれる項目」や「高度な取り組みと評価される項目」を用意している。
認証の表象には、希少な緑の桜であり「永遠の愛」を意味する「御衣黄(ギョイコウ)ザクラ」を採用。1御衣黄ザクラから5御衣黄ザクラまでの5段階で認証を行う。