アルピコHD アルピコホテルズ新設 宿泊業に特化、専門性高める
2022年4月30日(土) 配信
アルピコホールディングス(曲渕文昭社長、長野県松本市)は、グループの組織再編を4月1日付で実施し、宿泊業に特化した新会社「アルピコホテルズ」を新設した。コロナ禍で事業環境が激変するなか、グループ各社の事業領域を見直し「宿泊・交通・高原リゾート」の各分野での専門性を高めていく考えだ。
これまでホテルブエナビスタ(同松本市)や美ヶ原温泉翔峰(同松本市)、双泉の宿朱白(同諏訪市)、上高地ルミエスタホテル(同松本市)など宿泊施設の運営、蓼科高原(同茅野市)でのリゾート事業は、東洋観光事業(同茅野市)が手掛けてきた。今回の組織再編では、新会社を立ち上げて宿泊事業を独立させ、既に着手しているグループ宿泊施設間での連携、合理化をさらに進める。新会社の本社はホテルブエナビスタに設置する。東洋観光事業は「アルピコリゾート&ライフ」と社名変更し、引き続き蓼科高原の別荘・不動産事業やゴルフ場管理を担う。
交通事業では、アルピコHDが保有するアルピコタクシー(同松本市)の株式をアルピコ交通に移し、同社の子会社にする。事務部門を共有させて効率化をはかるほか、両社で重複もあった車両の乗合・貸切事業の役割分担を明確にする。
アルピコHD経営企画部は「各社の専門性を高め、グループの総合力を発揮できる体制への変革をはかる」としている。