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NAA、21年度旅客数は99%増 措置緩和で赴任需要伸長

2022年5月2日
編集部:木下 裕斗

2022年5月2日(月) 配信

GWの国内線旅客数は「ほぼ同等で少し下がる程度」と田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が4月28日(金)に発表した2021年度の航空発着回数は、前年度比29%増の13万7585回、旅客数は同99%増の647万2578人だった。東京2020オリンピック・パラリンピック大会の関係者などの出入国のほか、入国制限措置の緩和などで赴任や留学などの生活需要が伸長した。

 国際貨物便の発着回数は同15%増の5万446回と過去最高となった。海上コンテナが不足し、臨時の貨物便が多数運航されたことが主な要因。

 国際線旅客数は同85%増の234万5182人。このうち、日本人旅客数は同66%増の53万8242人、外国人は同33%増の72万3058人。乗り継ぎで利用する通過客は同172%増の108万3882人と大幅に増加した。香港や台湾などで乗り継ぎの際の検疫措置が厳しいため、代替地として同空港が選ばれた。

 国内線の発着回数は66%増の3万4007回、旅客数は同108%増の412万7396人。

 1日当たりの入国者数の上限が、4月に7000人から1万人に増加されたことに触れた田村社長は「国際往来が正常化することに期待を寄せている」と話した。

4月は国内回復傾向 GWは19年同水準

 4月1(金)~23日(土)までの国際線発着回数は、20年同期比39%増の3773回、出国旅客数は同96%増の8万4400人だった。

 国内線発着回数は同5・9%減の2984回と3月同期の同22%減から回復した。

 ゴールデンウイークについては、国際線の発着回数が前年同期比で約50%増、旅客数は約300%増となる見通しを示した。レジャーや赴任などの需要で、全方面が増加する。出国のピークは4月29日(金)。入国は人数制限されているため、平準化される。1日当たり5000~6000人が同空港を利用する予定だ。

 また、国内線の発着回数はコロナ禍前の2019年と同じ水準となる見込みだ。旅客数は「ほぼ同等で少し下がる程度」(田村社長)と話した。

 田村社長は「国内線と国際線は回復傾向だが、GW以降については期待を持って注視したい」と述べた。

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