田沢湖高原ハイランド山荘が破産 関係会社と2社合計の負債は約1億9800万円(帝国データバンク調べ)
2022年5月13日(金) 配信
田沢湖高原ハイランド山荘(山本実社長、秋田県仙北市)と、関係会社の田沢湖トレッキングサービス(同社長、同所)は4月14日に、秋田地裁大曲支部から破産手続き開始決定を受けた。負債は2社合計で約1億9800万円。
田沢湖高原ハイランド山荘は2009(平成21)年7月に設立。田沢湖高原で「ハイランドホテル山荘」の名称で観光ホテルを経営していた。帝国データバンクによると、同ホテルは当初、山荘(仙北市、09年8月破産)が経営していたが、経営不振から県外企業のグループ傘下として同社が引き継いだ経緯があるという。
ホテルは客室数46室を有し、収容人数350人。かつては修学旅行客やスキー客でにぎわっていたが、スキー人口の減少や田沢湖高原自体の集客力の低下により、経営が破綻。同社が再生を目的に事業を引き継いでいた。
しかし、近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が激減。この間、赤字決算が続いていたほか、業績改善が見込めないことから、21年夏ごろまでに営業を停止していた。
田沢湖トレッキングサービスは、09年1月に設立。田沢湖高原ハイランド山荘の業務と連動する事業を行っていたが、同社に連鎖するかたちで同様の措置となった。
帝国データバンクによると、負債は田沢湖高原ハイランド山荘が約1億6100万円、田沢湖トレッキングサービスが約3700万円。