宮崎カーフェリー 新造船25年ぶり就航 個室を大幅に増加
2022年5月18日(水) 配信
宮崎―神戸間を結ぶ宮崎カーフェリー(郡司行敏社長)は4月15日、新造船「フェリーたかちほ」を就航した。
同社の新造船は25年ぶり。同フェリーは全長194㍍、総トン数1万4006㌧。従来船の「みやざきエキスプレス」より大型化され、トラック積載量は33台増の163台となった。乗用車の搭載量は81台。
一方で、旅客定員は個室を大幅に増やしたことに伴い、従来船より114人少ない576人となる。バリアフリールームやペットと泊まれる客室など、多様化するニーズに対応した客室も設けた。
個室は、シングル(3平方㍍)64室含め、ツイン、トリプルなど全106室を用意。客室内に風呂を備えた広さ16平方㍍のプレミアムツイン(6室)や同トリプル(6室)もある。バリアフリールームは2室、ペットと一緒に宿泊できる客室は2室備える。
個室以外では、2段ベッド形式の「ドミトリー」や大部屋スタイルの「ツーリスト」を用意。ドライバールームもすべて個室化し全110室を設ける。
このほか、広々としたラウンジやバイキング料理が楽しめるレストラン、展望浴室など、パブリックスペースも充実。ドッグテラスやペットルーム、ベビールームを併設したキッズスペースなども備わる。
就航に先立ち4月14日、神戸港で開かれた船内見学会で郡司社長は「新船就航で港町・神戸と南国・宮崎の人と人、まちとまちを結ぶ懸け橋としての役割を果たしていきたい。まだ生まれたばかりの船なので、皆さんの意見をいただきながら、さらに成長させていきたい」と抱負を述べた。
今年10月には、同型2番船の「フェリーろっこう」が就航予定。