訪日観光再開に向け、5月中に実証事業開始(観光庁)
2022年5月17日(火) 配信
観光庁はこのほど、日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)と連携し、今後の訪日観光再開に向けて必要な検証をするための実証事業を5月中に実施する。
日本の旅行会社が行動管理を行う少人数のパッケージツアー形式で、添乗員が同行する旅行形態を対象とする。変異株に対する非指定国で訪日重点市場である米国や豪州、タイ、シンガポールなどを出発地に設定。
受け入れ地域は、緊急事態宣言などが発令していないことに加え、都道府県が同意した地域を条件とした。対象者は、新型コロナワクチン3回目の追加接種を受けた人とし、民間医療保険への加入が必要。
検証項目は、①効果的な感染防止対策の遵守方法②陽性者発生時を含む緊急時の対応③陽性者の発生状況──など。
なお、この事業は2021年11月末の水際対策の強化を受けて実施を見合わせていたもの。
実証事業について観光庁は、「3項目を検証し、旅行会社や宿泊事業者などが留意すべき点をまとめたガイドラインを策定し、関係者間に周知する」考え。