NAA、4月旅客数は173%増 緩和でビジネスと留学伸長
2022年6月1日(水) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が5月27日(金)に発表した2022年4月の航空発着回数は、前年同月比16%増の1万2672回、旅客数は同173%増の96万6363人だった。入国者数の上限が7000人から1万人に引き上げられ、ビジネスや留学による渡航が認められたことが主な要因。
国際線旅客数は同325%増の48万8768人。このうち、日本人旅客数は同284%増の11万109人、外国人は同202%増の16万486人。
乗り継ぎで利用する通過客は同555%増の21万8172人と大幅に増加。コロナ禍前の19年比では同1%減となった。規制が緩和された東南アジア各国から、北米などへの移動する旅客が増加した。
国内線は月末に3年ぶりの行動制限のないゴールデンウイークに差し掛かったため、発着回数が同69%増の3992回、旅客数は同100%増の47万7596人。
田村社長は、日本からのビジネス渡航が増加し、各航空会社の5月の予約数が上限に近づいたことや、6月10日から観光目的の往来が再開されることに触れ、「重要な1歩だ。国民が利用客を歓迎できる受入体制を築いていく」と述べた。
□コロナ禍前超える GW後順調に推移
4月28日(木)~5月8日(日)までの国内線発着回数は前年同期比38%増の1736回。19年同期比では、同1%増とコロナ禍前を超えた。旅客数は同約50%増の24万人。19年同期の90%ほどとなった。
田村社長は同期間以降について、「順調に推移している」と語った。