HIS、夏休みの予約動向発表 国内はコロナ前の9割まで回復
2022年6月23日(木) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、夏休み(2022年7月21日~8月31日)の予約状況から、旅行動向を発表した。国内旅行の予約者数はコロナ禍前の2019年の9割弱まで回復し、全都道府県のうち約9割が前年の予約者数を上回った。
予約数は21年6月13日(月)比で386・4%増だった。平均単価は同年比7・9%減の7万9500円。同社は「航空各社が緊急事態宣言の解除で増便したことで、飛行機の座席が取りやすくなった」と増加の要因を分析した。県別の予約者数では、沖縄県が1位。2位は北海道、3位は長崎県だった。
人気出発日は、多くの学校の夏休み初日となる7月21日(木)。「週半ばを含め、手ごろな金額で楽しみたい要望も多い」と分析。2位は7月24日(日)で、3位は8月17日(水)。
海外旅行は21年6月13日(月)比2091・1%増と大幅に増えた。今年はレジャー目的での渡航者が多く占めたが、引き続き減便などの影響もあり、予約者数はコロナ禍前の19年比約90%減となった。
平均単価は21年比32・5%増の21万3600円。「数年控えていた海外旅行が可能になった心理的欲求から、高サービスを望む利用客が多くいる」という。さらに、原油価格高騰による燃油サーチャージの値上がりも影響した。
行き先別予約数では、1位はハワイだった。夏における海外旅行の予約者数の20%を占めている。2位はバンコク。「(両国は)現地入国する際、ワクチン接種証明書の提示者に、PCR検査の陰性証明の提出を免除していることが主な要因だ」としている。