東京都旅行業協会、団体旅行喚起へ貸切バス補助要請
2022年6月27日(月) 配信
東京都旅行業協会(村山吉三郎会長、700会員)は6月24日(金)、東京都内で2022年度通常総会を開いた。今年度は、団体旅行を喚起するための貸切バス補助金を行政に要請するほか、東京都が実施するDXによる旅行事業者レベルアップ応援事業に協力し、会員にデジタル技術の導入を促進する。
村山会長は旅行業が昨年、コロナ禍で大きな打撃を受けたことを振り返り、「東京都などに要望書を提出した。そのなかで決まった都民割と県民割の全国版を生かし、経営を安定させてほしい」と求めた。
来賓として出席した東京都の築田真由美観光部長は、東京都が今年2月、観光産業に対する今後の施策「PRIME観光都市・東京 東京都観光産業振興実行プラン」をまとめたことを報告。「コロナ禍前に戻るだけでなく、デジタル化や3密回避などを推進し、観光産業が一層持続的に成長することを支える」と決意を述べた。
東京都旅行業協会協定会員連盟の児島博司会長は「会員施設を紹介するカタログを発行した。写真を活用してイメージを掴みやすいように仕上げたので、送客につなげてほしい」と呼び掛けた。
㈱全旅の中間幹夫社長は団体旅行の先行きが見通せないことから、新たな事業の柱として、訪日市場の富裕層の誘客支援などを行う考えを示した。