ANTA、経営と雇用維持の要請展開へ 感染リスク避けた旅行定着もはかる
2022年6月29日(水) 配信
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長、5420会員)は6月29日(水)、東京都内で2022年度定時総会を開いた。今年度は経営と雇用の維持に向けた要望活動を展開するほか、感染リスクを避けた旅行の定着をはかる。
二階会長は冒頭、感染者数が減少し、全国旅行支援のスタートや訪日客の受け入れの再開に触れ、「明るい兆しだ。先頭に立って旅行が安全であることを伝えてほしい。少人数からでも誰かが行けば、皆が旅行に出掛ける」と会員鼓舞した。
来賓として出席した観光庁の和田浩一長官は、全国旅行支援の開始など観光事業者向けの措置を報告。「これからも観光業の回復に取り組む。業界から意見を交換しながら、国内外の交流を活発化していきたい」と語った。
今年度の主な事業は、23年3月9日(木)に、山形県山形市で「国内観光活性化フォーラムinやまがた」を開く。地元が誇る観光資源を全国に発信し、国内旅行のさらなる振興をはかり、地元自治体などとの連携を強化する。
国際観光交流については、国の観光交流促進事業などに参画し、近隣諸国とASEAN諸国を中心に、2国間の双方向交流の再開に努める。
同日には会長表彰も行われ、総計64人(社)が受賞した。