Airbnbと北海道・清水町、まちごとホテルへ協定結ぶ 町長の家など民泊施設に
2022年6月30日(木) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー、田邉泰之代表)と北海道・清水町(阿部一男町長)は6月29日(水)、民泊を活用した地域経済の活性化に取り組む「まちまるごとホテル」の実現に向けた包括連携協定を結んだ。同社に町長の自宅や移住体験住宅を民泊施設として掲載するなどし、清水町における夜間の滞在者を増やす。
同町に位置する旅館・ホテルは4軒。このうち、インターネットから予約できる施設は1軒となっている。阿部町長は「夜、来訪者に滞在してもらうことが課題だった」と語った。
このことから、全国で初めて、町長自らが自宅を民泊施設として運営し、観光客と交流をはかる。さらに、同町は副業項目として民泊を追加し、職員が民泊施設を貸すことができるようにした。夕食は町内の飲食店を利用してもらうことで、地域経済に活力をもたらす。
今後は10~20軒掲載することを目標とした。また、北海道の大自然とそこで営まれる暮らしを学ぶ体験コンテンツを相互に開発していく。空き店舗などもリノベーションし、シャッター街を活性化させる。
阿部町長は「Airbnbが抱える個客に清水町を知ってもらい、ファンを増やしたい。先頭に立って指揮を執る」と意気込みを述べた。
田邉代表は「(ワーケーションなどの普及で)二拠点生活が普及したことを生かして、清水町をアピールし、来訪者を増加させたい」と力を込めた。