長野県の首都圏総合活動拠点、“信州の魅力をまるごとシェア”
銀座NAGANO、10月26日、グランドオープン
長野県の首都圏総合活動拠点「銀座NAGANO~しあわせ信州シェアスペース~」が10月26日、東京・銀座にオープンする。観光PRや物産販売といった従来型のアンテナショップに留まらない「信州の魅力をまるごとシェア(共有)するトータルスペース」という位置づけで、さまざまな催しが可能なキッチン併設のイベントスペースのほか、ビジネスマッチングや移住の相談といった相談にもワンストップで応える。2020年開催の東京オリンピック効果で拡大が見込まれる首都圏のマーケットを長野県内に呼び込む起爆剤となり得るのか、今後の活用策に期待も大きい。
銀座NAGANOは、銀座5丁目のすずらん通り沿いに新築された8階建てビル(延床面積1286平方メートル)の1・2・4階の3フロア(計394平方メートル)を長野県が借り上げて運営する。最寄り駅は東京メトロ銀座駅で銀座4丁目交差点から徒歩1分という好立地。
1階は信州を代表する食材(旬の果物・野菜、肉・魚・信州ジビエ)や伝統食、日本酒、ワイン、生活雑貨&クラフト、伝統工芸品、そば・おやきなどを販売するショップで、1200―1300アイテムが並ぶ予定。旬の信州味わいコーナーでは「おいしい信州ふーど(風土)=長野県が自信をもって発信する信州産農畜産物の統一ブランド」をはじめとした信州の旬のメニューやワインなどが手ごろな価格で試食体験できる。
2階はキッチンを併設するイベントスペースと観光インフォメーション、4階は商談などに使えるコワーキングスペース、移住交流・就職相談コーナーを設置した。
3階には信州食材をテーマにした和食の店舗がオープンすることから、訪れる人には1―4階フロアが一体となって信州の魅力を伝えることができる。同拠点をきっかけに「コアな信州ファン」を増やすことで、将来の移住やIターン就職の促進にまでつなげていきたい考えだ。各フロアの営業時間は、1階と2階が午前10時―午後8時、年末年始を除く毎日営業。4階は午前10時―午後6時、年末年始を除く月曜―金曜日の平日営業。
6年後の東京オリンピック開催決定で、世界に向けた首都圏の「ハブ機能」が高まり、来年3月14日に北陸新幹線が金沢まで延伸されることから「首都圏のマーケットが拡がる」と想定。地域間の競争がより活発になるため、銀座NAGANOを「信州のブランド力を向上し、首都圏マーケットの流れを県内全域に呼び込む起爆剤にしたい」(長野県観光部信州ブランド推進室)と語る。2016年度には年間来場者数35万人を目標にしている。
また、長野県から委託を受け、ショップと観光インフォメーションを運営する信州・長野県観光協会は、英語・中国語ができるスタッフを配置し、海外から県内への誘客の窓口という役割も担う。着地型旅行の販売なども取り扱う予定だ。
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10月26日のオープニングセレモニーでは、午前10時30分から開式行事・テープカットを行い、午前11時から一般客の入場を開始。当日は先着300人に銀座NAGANOオリジナルりんご(シナノスイートまたは秋映)、先着3千人に「信州アルクマそば」をプレゼントする。このほか、12時30分と午後2時から映画「スイングガールズ」のモデルとなった長野県蓼科高校ジャズクラブの生演奏、午後2時30分から阿部守一長野県知事と長野県出身のタレントの峰竜太さん、乙葉さんの対談で信州の魅力をアピール。午後3時から1日店長の峰さん、乙葉さんが、銀座NAGANOの魅力をPRする。
また10月27日―11月2日は、オープニングウイークスペシャルイベント(一部予約制)として丸山珈琲1Dayスペシャルカフェ(10月27日)や「おいしい信州ふーど(風土)」の夕べ(10月28日)、横山タカ子さんの「信州の長寿ごはん」実演と試食会(10月29日)、信州そばの新ブランド「信州ひすいそば」お披露目・試食会(10月30日)、おやきづくり体験教室(10月31日)信州の山&アウトドアスペシャルデー(11月1日)、信州フルーツフェスタ(11月2日)などを実施する。