はとバス、2021年度の東京観光利用者13万2007人(速報値) 「行動制限が解除され需要回復が徐々に」
2022年7月20日(水)配信
はとバス(塩見清仁社長、東京都大田区)はこのほど、2021年度(2021年7月1日~22年6月30 日)の東京観光の利用者数が前年同期比170・4倍増の13万2007人(速報値)と発表した。3 月以降、行動制限が解除されたことで需要の回復が徐々に見られたことが要因。一方、主にインバウンド向けの外国語コースは、新型コロナウイルス感染症拡大による入国制限が実施されていたため、2020年4月以降、コースの発表、運行の休止を継続している。
昨年度7 ~9月は、東京都で4度目の「緊急事態宣言」が発令されていたため、屋根のないオープントップバスで運行する「TOKYO パノラマドライブ」など短時間コース2本に限定して運行していた同社。
その後、「緊急事態宣言」が解除され、10~11月の秋の行楽シーズンには紅葉観賞コースを中心に利用者数が増加。また、ワクチン接種が進んだことも追い風となり、「Go To トラベルキャンペーン」や「もっと Tokyo」などの観光促進事業が実施されていた20年度の同期間とほぼ同じ水準の利用者数となった。しかし、12月に入り予約の伸びが鈍化し始め、1月に東京都が「まん延防止等重点措置」の適用となり、利用者数は大きく減少。
3月は「まん延防止等重点措置」が解除された影響もあり、見ごろを迎えた桜を観賞するコースを中心に3~4月と利用者数が増加。5月のゴールデンウィークは 3 年ぶりに行動制限のない中で迎えられたこともあり、21 年度で最も利用者数が多い月となった。
6 月には都内観光促進事業「もっと Tokyo」が 1 年半ぶりに再開し、対象コースは即日完売となるほどの反響があったことで、単月の利用者数がコロナ前の18年度比で4 割近くまで回復した。