【特集No.615】第31回全国女将サミット2022長野 3年ぶりの開催、笑顔の女将集まる
2022年7月21日(木) 配信
「全国旅館おかみの集い」運営委員会と旅行新聞新社は7月7日(水)、グランドエクシブ軽井沢(長野県・軽井沢町)で「全国旅館おかみの集い―第31回全国女将サミット2022長野―」を開いた。新型コロナウイルス感染症の影響で延期していたため、19年の第30回サミットから実に3年ぶりの開催となった。今回のテーマは、「笑った分だけ幸せに!~あなたの笑顔が誰かの元気に~」。湯本英里運営委員長(渋温泉湯本旅館女将)主導のもと、会場には全国から38人の女将たちが一堂に会した。
【馬場 遥】
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□「笑った分だけ幸せに!~あなたの笑顔が誰かの元気に~」
第31回サミットの運営委員長を務めた湯本英里女将(湯本旅館)は冒頭のあいさつで、「長らく新型コロナに苦しめられてきたが、インバウンドも徐々に増え、旅行業界が回復に向かって少しずつ明るい方向へ進み出してきている」と語った。
前回の第30回記念大会から3年ぶりの開催となったことに触れ、「大人にとってはそこまで長い期間でもないが、自分の子供に例えれば生まれてから会話のキャッチボールができるようになるような年月。たかが3年、されど3年。皆様の3年はどのようなものだったでしょうか」と会場に向かって訊ねた。
今大会のテーマは、「笑った分だけ幸せに!~あなたの笑顔が誰かの元気に~」。湯本委員長は、テーマ決定の経緯について、「前大会で実行委員を務めていたとき、女将さんや若女将さんの笑顔がキラキラ輝いていたのがとても心に残ったため」と説明した。
「女将さんの笑顔を見ることでお客様は癒され、元気をもらう。眉間のシワが似合う女将さんはいない。目尻の小ジワは笑いジワとも言い、笑顔が最高のおもてなしになる。長野県は全国のちょうど中心にあるので、ここから笑顔と元気を全国に発信していきましょう」と参加者に笑顔で呼び掛けた。
運営委員会特別委員で旅行新聞新社の石井貞德社長は、運営委員7人と共に登壇し、「本日ようやく皆様にお会いできて本当に嬉しく思います。やはりこの大会は、お互い目と目を合わせ、和やかな空気で進行できるのが魅力」と喜んだ。
「30年の歴史の中でさまざまな自然災害などを経験してきたが、それでもサミットを開いてきた。しかし、この3年間はコロナという今までにない大きな敵があった」と振り返った。
「残念ながら、コロナとはもう少し付き合っていかなければならず、そこから逃げるわけにはいかない。女将や従業員の皆さんが日々やっていることをこれからも続けていくことが大事であり、それがお客様に喜んでもらえる結果につながる」と力を込めた。「運営委員の皆さんが楽しい企画を考えてくれた。本日は30年やってきたおかみの集いとは異なる、新しい会となる。いずれ老若男女すべての人が集える大会になるよう、私たちも応援していく」と意気込みを語った。
開会式終了後は、人とホスピタリティ研究所代表で元リッツ・カールトン日本支社長の高野登氏の講演が開かれた。…
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