海外旅行の需要増加、意識調査で復活の兆し見せる(エクスペディアグループ)
2022年7月22日(金)配信
エクスペディアやホテルズドットコムなどのOTA(オンライン旅行会社)を運営するエクスペディアグループはこのほど、東京都内で最新旅行トレンド発表会を開いた。エクスペディアグループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏が、2022年7~9月の海外旅行に関する意識調査の結果を発表し、長い間行けなかった海外旅行の需要が増えている実態を明らかにした。
同調査は6月1~8日まで、最低3年に1回は観光目的の海外旅行か国内旅行をする18~45歳の男女計1000人を対象に、インターネットで実施。今年7~9月の海外旅行について、約半数となる49%が「興味がある」と回答した。さらに、海外旅行の計画について25%が「今後3カ月以内に海外旅行を検討中」と回答し、海外旅行の需要も復活の兆しを見せている。
20、21年と比較して、今年7~9月はどの程度旅行をするのかについては、21%が「より多くの旅行をするつもりである」と回答。旅行制限が徐々に解除されるなか、人々が旅行に向けて動き始めていると伺える。加えて、より多くの旅行をする理由については、52%の「旅行できないことに飽き飽きしているため」が最も多かった。
一方、今年7~9月の海外旅行を計画していないと回答した人は64%に上った。行くことをためらう理由については、「新型コロナウイルスの感染リスク」「現地の感染状況や必要要件などの情報不足」「費用の高騰」などが上がった。
□海外旅行のトレンド、検索データから見る
海外旅行の全体的な検索件数については、昨年7~9月旅行期に比べて約3倍に増加していると説明した。渡航先としては、1位がハワイ・オアフ島、2位がバンコク、3位がパリ。コロナ禍でも、ハワイ・オアフ島が揺るぎない根強い人気を保ちつつ、旅行制限が緩和された欧米がランクインする結果になった。
また、エクスペディア利用者の検索実績を見ると、コロナ禍で「施設やサービスの充実度」「無料キャンセルの可否」が宿泊施設の選定基準として新たに加わり、宿泊体験により充実度を求めるようになったと述べた。
発表会の後半、ハワイ州観光局日本支局マーケティングマネージャーの高橋あやか氏、女優・歌手のすみれさん、ハワイ在住メディアコーディネーターのマキ・コニクソンさんを招き、パネルディスカッションを行った。これまでの自身の旅行の経験から見た、コロナ禍の「新しい形の海外旅行」についての考え方や、久しぶりの海外旅行で行きたい場所などについて話した。