津田令子の「味のある街」「わさびプレッツェル」――安曇野市観光情報センター(長野県安曇野市)
2022年8月7日(日) 配信
長野県安曇野市のJR大糸線穂高駅前にある「安曇野市観光情報センター」は、「わさびプレッツェル」というスナック菓子を販売しており、旅のお供に好評だと聞いている。今回はその人気の秘密について、安曇野市観光協会のカイル千景センター長にお話をお伺いした。
「安曇野市は、北アルプスの雪解け水が地下に潜って豊富な湧水となり、市の一番低い東部一帯から湧き出ています。この水の恵みを受けて、全国一の生産量を誇る『わさび』の栽培地として知られているところです」と語る。
なかでも、広大なわさび畑の面積を持つ「大王わさび農場」では、生食用の出荷わさびのほかに、わさびを原材料とした関連加工商品の製造と販売が盛んに行われている。「わさびソフトクリーム、わさびコロッケ、わさびチーズ、わさびマヨネーズなど、数十種類ものラインナップがあり、多くの来訪者が買い求めていきます」。
そんな「わさびの関連商品」として同センターで販売する「わさびプレッツェル」は絶品。お酒のおつまみ、お子様のおやつにも合い、旅行者が帰りの列車の中で飲む缶ビールと一緒に買い求めていくケースがあると言う。
そもそも「わさびプレッツェル」とは、細くて丸い棒状のクラッカーのまわりに、安曇野産わさびの入った風味豊かなパウダーがまぶしてあるもので、「1回食べると癖になる美味しさで、リピートするお客さんがとても多いです」とカイルセンター長は語る。
今年に入って、地元のテレビ局でも放送されたことから、静かなブームを呼んでいる。お値段は1箱(食べきりサイズ、小袋2個入り)216円(税込)とリーズナブルだが、まとめて買うには4箱入った大箱865円(税込)がある。
安曇野を旅するならば、ぜひ観光情報センターを訪れ、やみつきになる(かもしれない?)「わさびプレッツェル」を買い求めてみてはいかがだろうか。なお、「わさびプレッツェル」は、同センターのほか、市内物産センターでも販売している。
(トラベルキャスター)
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。