旭川市の老舗旅館「不二苑」が破産 負債は約1億900万円(帝国データバンク調べ)
2022年8月9日(火) 配信
老舗旅館「不二苑」(金子倫惠社長、北海道旭川市)は7月19日(火)、旭川地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億900万円。
同社は1972(昭和47)年10月創業、94年1月に法人改組。経営していた旅館「不二苑」は、本館・別館合わせて43室。家庭的な接客や、イオン化作用が強いとされる薬石を使用した温泉を強みに、建設作業員や観光バスのドライバー、スポーツ合宿の学生などから一定の需要を得て、12年12月期には年間収入高5900万円を計上していた。
しかし、「支払い利息の負担が重く、低収益で推移。余裕のない資金繰りが続いていた」(帝国データバンク)なか、近隣同業者との競争も激化していた。
さらに、新型コロナの影響から宿泊客が急減し、今年3月には営業を停止していた。