遠江観光(浜松市)が破産 負債は2億6700万円(帝国データバンク調べ)
2022年8月15日(月) 配信
貸切バスを運営する「遠江観光」(内山博俊社長、静岡県浜松市)は7月28日(木)、静岡地裁浜松支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億6700万円。
同社は1997(平成9)年4月に設立。大手広告代理店を主力得意先として、団体客の貸切バス運行需要に対応していた。
しかし、同業者間での競争や、ドライバーの一定給与水準の維持、労務環境の改善に加え、安全運転に関わる経費負担増などで労務コスト削減が難しく、収益は低調に推移していた。
こうしたなか、インバウンド利用客の増加から、新規に4台のバスを購入したほか、利益率の高い美容院経営に参入するなど、収益改善に注力していた。
その後コロナ禍により、利用客は半減。過度な設備投資もあって資金繰りが悪化し事業継続が困難となった。