プリンセス・クルーズ、海外旅行の意識調査 円安がハードル
2022年8月31日(水)配信
プリンセス・クルーズはこのほど、今後の「海外旅行」に関する調査結果を発表した。全国の20~60歳の男女500人を対象に、2022年5月19日(木)~24日(火)の期間にオンラインアンケートを実施。旅行者が23年以降の海外旅行に求めることを調査し、海外旅行に対して感じるハードルの1位は「治安面」、2位が「円安」、3位に「言語面」を不安に感じている結果となった。
新型コロナウイルス感染症が落ち着くと仮定した来年(23年)以降、「海外旅行に行きたいか」という質問に対して、49.8%が「はい」と回答した。理由は、64.7%が「非日常を味わいたい」、59.8%が「異国の雰囲気を体験したい」、42.2%が「その土地にしかないものを見たい、体験したい」。同社は、現在も移動制限で以前のように気軽に海外旅行へ行けないからこそ、来年は窮屈な生活から解放され、海外で非日常の体験を楽しみたいと望む人が多いと分析する。
「海外旅行へ行きたい」と回答した人が約半数いる一方、海外旅行へ行きたくないと感じる人もいる。新型コロナに対する懸念以外に考えられる「海外旅行へのハードル」に関する調査結果では、1位「治安面の不安(42.8%)」、2位「円安による物価高騰(40%)」、3位「言語面の不安(38.4%)」。現在注目されている円安、ウクライナ侵攻による影響や、現地での滞在における安全面などにハードルを感じる人が多いと明かした。
季節や国内外問わず、最も休暇を過ごしたい場所を調査したところ、半数以上の54.4%が「海の近くのリゾート地」と回答し、その他選択肢の「山の近くのリゾート地」(12.4%)、「都会」(18.0%)、「郊外の田舎」(12.8%)に大差をつけた。日常とかけ離れた海の景色が広がり、癒されて開放的な気持ちになることができる海の近くのリゾート地が人気であることがうかがえる。
プリンセス・クルーズは、クルーズ旅行であれば多くの人が海外旅行に求める「非日常感」が味わえ、休暇を過ごしたい場所1位の「海の近く」で過ごせると主張する。同社では、海外旅行へのハードルとして挙げられた「治安面」、「円安」、「言語面」に関しても、船での移動や食事、宿泊の安全が確保でき、これら出費は一括して日本円で支払いできるほか、日本語スタッフが乗船するなど、安心して楽しめる外航クルーズを「一番身近な海外旅行」と示した。