No.387 農協観光・藤本社長に聞く - 25周年でさらなる変化を
農協観光・藤本社長に聞く
25周年でさらなる変化を
農協観光は10月20日、「社団法人全国農協観光協会(現・一般社団法人全国農協観光協会)」から旅行事業部門を分離独立した株式会社として、創立25周年を迎えた。6月26日付で新社長に就任した藤本隆明氏は、世の中や顧客の変化に応じるため、会社もさらなる変化が必要だと語る。藤本新社長に、節目を迎えた同社の今後の方針などを聞いた。
【飯塚 小牧】
“単なるモノ売りではダメ”、旅行以外のニーズにも応える姿勢を
――株式会社へ移行から25周年を迎えられましたが、改めて振り返っていかがですか。
株式会社農協観光は、1989(平成元)年に創立したが、それ以前に社団法人全国農協観光協会の時代があり、実際のスタートは1967(昭和42)年からだ。そこから47年の歴史がつながっている。
旅行業界全体がそうだと思うが、旅行会社の昭和40年代の使命と今の使命は違うと感じている。当時は旅行の需要は伸長も著しく、供給がついていくという時代だった。旅行に行きたい人たちがたくさんいらっしゃって、自分たちの余暇を充実させたいとか、非日常を味わいたいという欲求から始まり、極端に言えば、行先ではなく旅行そのものを求めた時代だったのではないだろうか。
当社は団体旅行を中心に農家や農村地域の方々の余暇活動の充実や見識を広める役割を担ってきたと思う。そのなかで、一番の大きな節目は1970年の大阪で開催された万国博覧会が起点になったと思う。当時、我われは全国の組合員の方々に国際イベントへの参加を募り、提供できたと考える。これを契機に質・量ともに旅行会社として、確かな位置づけができたと自負している。さらに、75年には沖縄の本土復帰記念事業でもあった沖縄国際海洋博覧会においても、多くの方々に参加していただき、イベントを中心としたJA組織の旅行会社として、その地位を確立したと思う。…
※ 詳細は本紙1566号または11月17日以降日経テレコン21でお読みいただけます。