70カ国参加、訪日観光再開へ ツーリズムEXPOジャパン2022(JATA)
2022年9月14日(水) 配信
日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は9月14日(水)に開いた会見で、9月22(木)~25日(日)に開かれるツーリズムEXPOジャパン2022の概要を説明した。18年以来、4年ぶりとなる東京開催の今期は「水際対策が緩和され、海外旅行やインバウンドの需要拡大が広がり本格的な観光再開が期待されるなかでの開催で重要な意義を持つ」(EXPO推進室)。
47都道府県と世界70カ国・地域が軒を連ね、1100小間以上のブース展示が行われる。参加企業・団体数は1000ほど。このうち初出展は、国内は79企業・団体、海外は17企業・団体としている。
概要を説明したツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長は、「世界的に入国制限が緩和されつつあるとはいえコロナ禍の状況で、海外70カ国・地域から出展していただけたのは奇跡と言われている。日本に対する世界からの期待を感じるとともに、日本の観光のポテンシャルの高さを実感する」とコメントした。
JATAの志村格理事長は「今月末に全国旅行支援の実施や、個人の訪日旅行の解禁も見込まれており、EXPOの時期に重なったのは良いタイミングだった」としたうえで、水際対策の緩和は大きな進展と評価した。
一方、G7並みと言いながら3回のワクチン接種を要求しているほか、クルーズ船の検疫官の数が足りず、コロナ前は900万人が来ていた数字がゼロになっているため、「今の改正でやる限りは玄関があまりにも足りない。航空規模も東アジアはコロナ前の4割程度、日中路線に至っては1割の復便に留まっている。このような残された問題も、今大会のなかで議論していければ」と述べた。