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全旅連、第100回全国大会開く 菅義偉前首相が基調講演 約100人の国会議員も出席

2022年9月14日
編集部:木下 裕斗

2022年9月14日(水) 配信

約850人の組合員が集まった

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長、1万5081会員)は9月13日(火)、東京都千代田区のホテルニューオータニで第100回記念の全国大会を開いた。約850人の組合員が出席。基調講演には菅義偉前首相が登壇したほか、自由民主党を代表して、麻生太郎副総裁が祝辞を述べた。大懇親会には約100人の国会議員も出席し、100年の歴史や観光立国に向けて関係を育んだ。

多田計介会長

 多田会長は「コロナ禍でも宿泊業の火を消さないことを尊敬する」と組合員の苦労を労った。そして、「全旅連は次の100年へ、社会にとって存在意義のある組織に成長していきたい」と強調した。

 来賓の自民党観光産業振興議員連盟の細田博之会長は入国者数の上限などを設けられていることから、「(観光業界は)不況を乗り越えておらず、多くの借金を抱えている。返済を免除できるよう党内で働き掛けていく」と話した。

細田博之会長

 自民党を代表して出席した麻生太郎副総裁は「(野党となったときなど)自民党が厳しいときも支えてもらっている」と謝辞を述べた。感染拡大が落ち着いてきたため、「我われも戦略を練り直して、訪日観光客を4000~5000万人に増やしていくことも考えている」と語った。

麻生太郎副総裁

 基調講演には安倍晋三元首相を予定していたが、当日は菅義偉前首相が登壇。ふるさと納税の寄付金額は設立当初、100億円程度だったなか、第2次安倍政権で法改正を実施した以降は、「毎年約1000億円ずつ増えた。2019年には約83倍となる8300億円となり、地方財源を増やした」と官房長官として2人3脚で取り組んだ地域活性化政策について話した。

菅義偉前首相

 また、「円安であるため、1日も早く水際措置を緩和する機会であることを政府に訴えていく。実行するには皆さんの声が不可欠だ」と一層の協力を求めた。「(全国旅行支援や補助金の創設など)皆さんの声も早急に実現できるよう取り組んでいく」との姿勢を示した。

 第25回「人に優しい地域の宿づくり賞」では、厚生労働大臣賞に、富士レークホテル(山梨県・河口湖町)の「東京2020パラリンピック受入れ」が受賞した。

富士レークホテルの井出泰済社長(中央)

 全旅連会長賞には、山代屋(奈良県奈良市)の「地域活性化として宿での子ども食堂(次世代に継ぐ食育の発信)」が選出。選考委員会賞では、なにわ一水(島根県松江市)の「1人でも多くのお客様に優しくありたい宿」が選ばれた。その後、大会宣言と決議が採決された。

 次回の全国大会開催地は23年6月14日に、愛媛県・道後温泉、全国大会前夜祭(13日)は同今治市での開催を予定している。テーマは「地方観光復活元年」。大会は四国4県の都道府県組合が行う。

 愛媛県を代表して大木正治副会長が「次の100年への最初の大会として引き締まる思いだ。来年は出向から30年となるので、皆様へのお返しとしても出迎えたい」と語った。

懇親会には約100人の国会議員も参加した

 その後、大懇親会が開かれ、自民党観光産業振興議員連盟の細田会長など約100人の国会議員が参加し、交流を深めた。

 

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