東日本大震災の伝承施設「南三陸311メモリアル」 10月1日にオープン
2022年9月23日(金) 配信
宮城県・南三陸町に10月1日、東日本大震災の伝承施設「南三陸311メモリアル」が誕生する。地場産業の復興を進めるために17年オープンした「南三陸さんさん商店街」の隣接地に整備した施設は、同じく10月1日に誕生する観光交流施設「南三陸ポータルセンター」とともに、道の駅「さんさん南三陸」を形成する。
建物の設計は建築家の隈研吾氏。館内には住民たちの体験や想いをパネルで紹介し、震災遺物資料などもある展示ギャラリーや映像を見ながら自然災害から命を守るために大切なことは何かを考え、対話する場としてのラーニングシアター、南三陸町の津波の被害の状況を伝える「エントランス」、フランスの現代美術家で昨年逝去したクリスチャン・ボルタンスキー氏のインスタレーション空間の「アートゾーン」などを備える。
展示ギャラリー、アートゾーン、ラーニングシアターは有料ゾーンで、エントランス、みんなの広場、展望デッキは無料ゾーン。有料ゾーンの入場料はラーニングシアターの所要時間に合わせ設定。レギュラープログラム(約60分)は一般・大学生1千円、高校生800円、小・中学生500円。ショートプログラム(約30分)は同600円、同500円、同300円。10人以上は団体割引あり。開館時間は午前9時―午後5時。休館日は火曜日と年末年始。
【野村 一史】