ゲストハウス・ホテル運営「EI Puente」(京都府)が破産 負債は約1億8500万円(帝国データバンク調べ)
2022年9月30日(金) 配信
ゲストハウス・ホテルを運営する「EI Puente」(松村雄哉社長、京都府京都市)は8月31日(水)、京都地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億8500万円。
同社は2017年7月創業、19年2月に法人改組。当初は喫茶店運営を手掛けていたが、京都を訪れる観光客の増加に伴い、ゲストハウス・ホテル運営にも事業を拡大していった。
不動産所有者から賃貸し、1泊2500~8000円とリーズナブルな価格帯で、京都市内6カ所の宿泊施設を運営。インバウンド需要の拡大によって業績は伸びていった。
20年に入り新型コロナの影響を受けたが、施設数を増やしたことで21年1月期には年間収入高約1億9400万円を計上していた。
しかし、取引先への貸付金の回収見通しが立たなくなり、資金繰りが逼迫。長引くコロナ禍によりホテル稼働率は低迷し、家賃負担などで大幅な赤字が続いていた。
今年に入ってからは「ゲストハウス・ホテルの拠点数を3カ所に縮小するなどして収益改善に努めたが奏功せず、先行きの見通しが立たなくなった」(帝国データバンク)としている。