本枯節で生ふりかけ 指宿の旅館が共同開発
2022年10月9日(日) 配信
鹿児島県・指宿温泉の旅館・ホテルで組織する「指宿アロハ会」(代表=湯通堂温・いぶすき秀水園社長)は、指宿市山川の特産品「指宿鰹節」使用の「本枯節生ふりかけ」を開発し、9月から販売を開始した。
コロナ収束後の宿泊客誘致を目的に、各宿の経営者と指宿郷土料理開発研究会の料理長らが一体となり、それぞれの技術、経験を生かして指宿ならではの美味しい自然・健康食品を商品化した。
指宿本枯節は、カビ付けと天日干しを繰り返し、じっくり乾燥させることで旨味や栄養分を凝縮させた逸品。山川は鰹節の最高峰・本枯節の生産量約7割を占め、全国の料理人がその品質を認めている。
「生ふりかけ」は4種類あり、細かく削った鰹節と南九州の特色ある食材をブレンドして、九州産の本醸造丸大豆醤油と砂糖でふっくらと焚き上げた。
「ハイビスカス」は南国のシンボルで、食用のハイビスカスを贅沢に使用し、少し酸味を残したヘルシーな味わい。「アオサと味噌」は、磯の香り豊かなアオサと、麦みそをバランスよく整え、コクのある甘みに仕上げている。
「ほうじ茶」は、知覧茶の一番茶だけを使い、深煎りしたほうじ茶で、深い旨味と香りを楽しませる。「柚子」は、鹿児島県大隅産の柚子の皮を厳選使用。爽やかな甘酸っぱさと風味が口の中で広がる。
温かみある絵柄のパッケージのふりかけは、各旅館の朝・夕食などで提供され、売店などで販売される。価格は800円(税別)。湯通堂代表は「ホームページにも掲載し、珍しい土産として、旅行先選択、想い出になればいい」と期待を寄せた。