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強羅花扇 円かの杜 水素エネルギーの利活用へ 25年に厨房排出CO₂を半減

2022年10月10日
営業部:古沢 克昌

2022年10月10日(月) 配信

箱根強羅温泉「円かの杜」

 「強羅花扇 円かの杜」を経営・運営している強羅花扇(神奈川県・箱根町)と、水素の利活用コンサルティングを行うH2&DX社会研究所(東京都千代田区)の2社は共同で脱炭素化に向けて「円かの杜」でも水素エネルギー利活用の検討を開始した。水素を活用した調理器具、燃料電池を利用した旅館運営という新たな試みに挑戦する。

【古沢 克昌】

 脱炭素社会の実現を目指す強羅花扇は、水素を燃焼して調理を行う水素調理や、水素燃料電池を通じて生み出される電源の供給を旅館運営に取り入れる考えだ。

 水素利活用コンサルティング事業を行うH2&DX社会研究所と協力して、2025年には厨房から排出される二酸化炭素50%削減の計画づくりを進める。

 「最高の癒しの場である温泉旅館が環境に配慮することで、お客様にさらなる喜びを感じていただき、また、四季折々の強羅の美しい自然を未来へ残すためにも、避けて通れない取り組み」と同社は説明する。

 円かの杜は、箱根強羅温泉にある箱根連山の絶景が人気の旅館。全館畳敷き、泉質の異なる2本の源泉によって全20室の露天風呂付客室と大浴場の館内湯めぐりを愉しめる宿。

 H2&DX社会研究所は、多摩大学ルール形成戦略研究所の水素利活用に関する研究会からスピンアウトした水素の利活用コンサルティングを行うベンチャー企業。水素燃料電池を活用しての音質の優れたコンサートや水素燃焼による食材が美味しくなる調理手法など、カーボンニュートラルに向けた新たなビジネスモデルを構築。水素を五感に伝えるサービスを提供し、水素社会への理解促進に努めている。U2日本公演に水素電源を供給したことで世界からも注目を集めている。

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