宿泊施設向けの予約・販売管理システムで障害 約5100施設に影響
2022年10月13日(木) 配信
全国旅行支援が10月11日(火)に実施したことに伴い、同日、新規の宿泊予約や既存の予約に同支援を適用する「あとから割引」を受けるための変更などが殺到した。短時間に大量の予約を受信したことによるトラフィック急増の影響で、国内の約5100宿泊施設が利用する予約・販売管理システム「TL—リンカーン」で、予約通知処理の滞留などの障害が発生した。
同システムを提供するシーナッツ(山田英樹社長、東京都港区)は12日(水)夜、「予約通知の受信と残室・料金の調整機能が正常に利用できない状態だ。(同システムを利用する)宿泊施設では、複数の販売先に対して手動で予約確認・販売管理を行っていただかなければならない状況が続いている」と発表した。
宿泊施設では、じゃらんnetや楽天トラベルなどのOTA(オンライン旅行会社)、JTBなどの旅行予約サイトで、予約が完了してもその通知が施設側に届かず、チェックイン時に予約状況を個別に確認する作業が発生し、通常より手続きに時間が掛かる事態が発生している。
シーナッツは、システムの一部機能を制限することで、宿泊施設への予約通知の受信機能を最優先に段階的な復旧を目指すが、最終的な解消時期は未定としている。