初の5千億円超え、5カ国で74%占める(13年第3四半期訪日外客消費額)
観光庁がこのほど発表した2014年第3四半期(7―9月期)の訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比41・2%増の5505億円と、調査開始以降初めて5千億円を超えた。これにより、2014年の訪日外国人の旅行消費額は第3四半期までで1兆4677億円となり、昨年年間値の1兆4167億円をすでに上回った。
同期間の訪日外客数は同25・3%増の347万9千人と大幅に増加し、旅行消費額の増加につながった。
国籍・地域別にみると、中国がトップで同102・3%増の1847億円(構成比33・5%)。台湾が同26・7%増の939億円(構成比17・0%)、韓国が同5・3%増の529億円(構成比9・6%)、米国が同15・0%増の393億円(構成比7・1%)、香港が同21・5%増の349億円(構成比6・3%)と、上位5カ国で全体の73・7%を占める。次いでタイが144億円(構成比2・6%)、オーストラリアが126億円(構成比2・3%)、英国が111億円(構成比2・0%)、フランスが110億円(構成比2・0%)、ベトナムが88億円(構成比1・6%)と続く。中国は、1人当たり旅行支出が同18・7%増の23万6353円、訪日外客数が同70・4%増の78万1309人と大幅に増加したため、旅行消費額は前年より約2倍になった。
訪日外国人1人当たりの旅行支出は同12・7%増の15万8257円と、調査開始以来初の15万円台となった。中国の1人当たり旅行支出と訪日客数が大幅に増加したことが大きい。国籍・地域別にみると、前出の中国のほか、米国が同3・8%増の18万1896円、香港が同9・4%増の14万8135円、台湾が同11・2%増の12万8560円、韓国が同8・7%減の7万3487円。
1人あたり旅行支出の費目別内訳をみると、トップの買い物代が同17・2%増の5万3047円、宿泊料金が同5・3%増の4万9132円、飲食費が同16・0%増の3万4596円、交通費が同17・4%増の1万7108円、娯楽・サービス費が同0・4%減の3723円となった。