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舞台は中部山岳国立公園 ネイチャーホスピタリティ協会 2回目のナショナルパーク・サミットを開く

2022年10月20日
営業部:後藤 文昭

2022年10月20日(木) 配信

涌井史郎会長

 ネイチャーホスピタリティ協会(涌井史郎会長)は10月6日(木)、ホテルブエナビスタ(長野県松本市)で2回目のナショナルパーク・サミットを開いた。今回の舞台は、中部山岳国立公園。同国立公園の魅力や発信方法、魅力発信する人同士のつながりなどを地域に着目し考察、世界水準の国立公園とその周辺エリアとして磨き上げるために必要なことなどを話し合った。またサミットには、阿部守一長野県知事や宮之本伸松本市副市長らも来賓として参加した。

 冒頭涌井会長は「プラネタリー・バウンダリーを考えるとき、自然を主体に考え、どのように自然と共生するかが非常に重要になる。(自然と共生する暮らしの)先進地を訪ね歩き、学ぶ巡礼の旅の舞台は、中部山岳をおいてほかにない」と持論を展開。「新たな時代に対し我われがどう変化するか、ツーリズムというものをどう捉えていくのかを議論できることを祈念している」とあいさつした。

 基調講演には、環境省中部山岳国立公園管理事務所の森川政人所長と、CEEJA(アルザス・欧州日本学研究所)ディレクター兼日欧地域間連携ヘルプデスク欧州側事務局のヴィルジニー・フェルモー事務局長が登壇した。森川氏は、「松本高山Big Bridge構想の取組と今後の展開について」と題し講演を実施。同構想を「国立公園のゲートタウンとなる長野県の松本と岐阜県の高山をつなぐルートを設定し、ルート周辺エリア一帯を一つのエリアとしてブランド化」するモノと説明。そのうえで、「エリア全体を上質化し、一体的におもてなしを行うとともに、個別エリアの個性も伸ばす」と語り、「世界水準のナショナルパーク実現を目指すことで、持続可能な地域づくりにつなげる」と力を込めた。

 基調講演の後には、同協会の小川正人理事長がモデレーターとなり、パネルディスカッションも実施した。登壇者は、森川所長とヴィルジニー・フェルモー事務局長に加え、江苓華氏(Japan Farm-Stay)、中野梓氏(奥飛騨温泉郷福地温泉 お宿故郷女将)、鳥居真太郎氏(ホテル白樺荘取締役副社長)。

 フェルモー氏は「上高地や奥飛騨などの魅力は伝統的な体験。ここを外国人に体験してほしいと」持論を展開。中野氏はビッグブリッジ構想に関し「(各地域が)魅力をさらに磨き上げることで、相乗効果で社会と地域環境の好循環になると期待している」と自身の考えを述べた。

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