安来市観光協会 ガイドツアー始動 サイクリングで満喫
2022年10月23日(日) 配信
島根県安来(やすぎ)市の安来市観光協会は10月8日、日帰りの自転車ツアー「サイクルナビゲーターとめぐる安来ぶらりチャリ」をスタートさせた。
同ツアーは、JR安来駅を拠点に、所要時間約5時間前後で市内をめぐるもので、サイクルナビゲーターと称するガイド役が、観光地や体験メニュー、昼食を組み合わせた行程を案内する。立ち寄り先で地元住民とのふれあいの機会を設定するなど、安来観光の魅力をより深く体感してもらう狙いだ。同協会が新型コロナ収束後の新たな観光を見据え、昨秋にモニターツアー、今夏にガイド養成講座を実施するなど準備を進めてきた。
今秋は10月8日から11月27日までに5本のツアーを設定した。設定日によりコースは異なる。参加費は4千円(自転車持ち込みの場合は500円引)。
それとは別に、島根県主催で同協会が企画・運営する「水鳥観察&和鋼博物館・雲樹寺サイクリングモニターツアー」も11月12、20日に実施予定だ。
第1弾となったのが、市内の能義・伯太・雲樹寺方面を周遊する約25㌔のコース。定員の8人が参加し、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家・水木しげる氏の妻である武良布枝さんのふるさとで、生家などがある「ゲゲゲの女房のふるさと」や、1926(大正15)年創業の大正屋醤油店、22年に創建された臨済宗妙心寺派の古刹、雲樹寺などを訪ねた。当初コースには入っていなかった、たたらの総合博物館「和鋼博物館」も訪れ、イベント開催していた古代たたらの復元操業を見学した。
昼食はそばの老舗「民芸そば志ばらく」で割子そばなどを味わい、参加者同士の親睦を深めた。
同協会の門脇修二事務局長は「安来は観光施設、立ち寄りスポット、沿線風景とそろい、サイクリングに適している。ほとんど車が通ることのないルートを走るのでストレスもない」と安来でのサイクリングの利点を強調し、「ナビゲーター養成を続けながら、サイクリングでの交流人口増加に結び付けていきたい。安来の魅力再発見につながるツールになれば」と意気込む。