NAA、コロナ前の約9割に 22年度上半期は343万人利用
2022年10月21日(金) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が10月20日(木)に発表した2022年度上期(4~9月)の航空発着回数は、19年同期比38%減の8万3121回、航空旅客数は同65%減の782万7937人だった。このうち、国内線は発着回数が同5%減の2万6114回、旅客数は同14%減の343万3118人とコロナ禍前の水準に近づいた。行動制限のないゴールデンウイークと夏休みだったことで、大幅に回復した。
国際線は発着回数が同47%減の5万6788回、旅客数は同76%減の439万4819人。このうち、日本人は同82%減の131万2979人、外国人は同88%減の114万9672人。
同日に発表された9月の総発着回数は19年同月比36%減の1万4376回。総旅客数は同61%減の145万6710人。ビジネス需要が増えたことが影響した。
田村社長は「全国旅行支援の開始前でコロナ禍前に水準に迫った。水際措置の緩和などで、10月以降も回復基調は続くだろう」との見通しを示した。
□国際線は回復基調に 韓国や台湾増加
10月1日(土)~15日(土)までの出国旅客数は19年同期比78%減の13万6千人、19年9月同期比81%減から、微増した。個人旅行が認められるなどした10月11日(金)~15日(土)は19年同期比約70%減となり、さらに回復した。とくに、東南アジアと韓国、台湾の需要が伸びているという。
田村社長は「従業員は2019年以上に需要が増えた場合、足りなくなる。今後の回復状況を鑑みて、スタッフの体制を検討したい」と述べた。