観光熱心な他産業事業者
取材した全国商工会議所観光振興大会で全事業所のうち、観光事業所の割合は24%だと聞いた。裏を返せば約8割はまったく別の事業を展開していて、商工会議所に加入している企業の大半がこれに当たる。そういった人々が全国から集まり、地域で観光振興を行おうとしていることは今更ながら、とても意義深いことだと思った。
当日、地元の商工会議所が「きらり輝き観光振興賞」を受賞したと知った。正直、行政の観光への取り組みは熱心とはいえない。そのなかで、民間の事業者がまちを盛り上げるために活動していると知って胸が熱くなった。副会頭とごあいさつする機会を得て、本業は被服業だと聞き(出身校の制服も作っていた)、また感慨深いものがあった。観光産業は連携といいつつ、肝心の観光事業者が重い腰を上げないと、痺れを切らした他産業の人に追い越される気がする。
【飯塚 小牧】