ニューサンピア(高崎市)が特別清算 負債は約2億1800万円(帝国データバンク調べ)
2022年10月26日(水) 配信
ニューサンピア(飯島芳臣社長、群馬県高崎市)は10月6日(木)、前橋地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億1800万円。
同社は1985(昭和60)年5月に設立。設立後、ほどなく休眠していたが、厚生労働省管轄の独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構が保有していた「ウェルサンピア」を民間払い下げにより取得し、2009年10月に「ニューサンピア」として再開した。
関越自動車道高崎インターチェンジ近郊に立地し、客室数28室、宴会場や大浴場などを有するホテル経営を主体に、ゴルフ練習場やプール、テニスコートなどを備えたスポーツ施設も運営していた。11年には県内で有数の医療・介護事業を総合的に行うグループの系列に入り、16年3月期には年間収入高約4億4900万円を計上していた。
しかし、収入が漸減していたなか、「コロナ禍でホテル部門では宴会・宿泊ともに利用客が大幅に減少。スポーツ施設においても、行動制限により集客が低迷し、収入は激減していた」(帝国データバンク)。
このため、ゴルフ練習場はグループの別会社に営業を譲渡。それ以外の営業は今年3月31日をもって終了し、同日開催の株主総会の決議により解散していた。