全旅連青年部、北海道・札幌で全国大会開く 「さいかい」テーマに結束強化
2022年10月27日(木) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(星永重部長)は10月25日(火)、ロイトン札幌(北海道札幌市)で第26回全国大会を開いた。大会テーマは「さいかい」。コロナ禍で対面での活動が制限されるなか、部員同士が「再会」し、宿泊業復興の「再開」の契機とするため、全国の青年部員が一堂に会し結束を強めた。星部長は多くの総会が書面やオンラインになるなか、鈴木治彦前部長が2021年2月、オンラインと対面で全国大会を実施したことに触れ、「非常に感銘を受けた。今回はコロナ前と同様に開催する」と語った。
星部長は冒頭、任期中で旅行会社と宿泊事業者6団体のなかで最も政府や官公庁などへの陳情活動を行ったことを成果として誇った。そのうえで、「要望した高付加価値事業の予算を獲得し、悲願だった複数年化も叶うと確信している」と強調した。
全国旅行支援がスタートし、一部報道で便乗値上げとして報じられたことにも触れ、「高付加価値事業のなかで商品価値を高めてきた。自信を持って高品質なサービスとして提供してほしい」と呼び掛けた。
残りの任期については違法民泊撲滅を目的にした国際会議や、消費者に宿の魅力を紹介する宿フェス、旅館甲子園を実施することで、「スローガンである観光を日本の基幹産業に〜Keep Trying〜に向けて最大の成果を残したい」と語った。
次期部長予定者として紹介された塚島英太副部長(ホテル長崎・長崎県長崎市)は「先輩方の魂や長年築き上げた教えなどを現代に提唱し、より良い形に変えていく」と決意を語った。
部員に対しては「一人ひとりが当事者意識を持って、高い志と強い信念を持てば我われに乗り越えられない壁はない。コロナには負けない」と力説した。
各ブロック・都道府県などの積極果敢な青年部活動に貢献した活動を表彰する褒賞制度の表彰式も実施した。今回は23件がエントリーした。
グランプリは兵庫県城崎支部の「豊岡観光DX事業~城崎温泉は『街全体が一軒の宿』~」が選ばれた。
準グランプリには岡山県湯郷支部の「体験コンテンツ+宿泊『令和湯治』確立に向けた湯郷温泉滞在コンテンツ造成事業」が受賞した。
また、旅行新聞新社賞には熊本県青年部の「『熊本に来たら球麻焼酎』創出事業」が受賞した。
その後懇親会が開かれ、協定商社なども加わり、約700人が集まった。
会では、駿川裕司宿の未来開発委員長がシュプレヒコールを行い、「日本の宿泊産業を担うのは」の掛け声に続いて、出席者は「我ら」と返し、連帯を強めた。