佐賀の“美味しい”に出会う、呼子のイカ、佐賀牛、佐賀海苔など
佐賀を知り、食べつくす旅
佐賀県流通課は11月13、14日の2日間、「生産者と県産品、両方に出会う! 佐賀を知り、食べつくす旅」をテーマにプレスツアーを実施した。呼子のイカや佐賀牛、佐賀海苔、さがほのか(イチゴ)、さがみかん、佐賀のお酒、うれしの茶など、佐賀を代表する“食”にスポットを当て、生産現場を訪ねながら、高い品質や、こだわりの栽培方法など県産品の「ブランド化」を強化している佐賀の「食」の魅力を探った。
【増田 剛】
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佐賀県は北に玄界灘、南には日本最大の干潟・有明海に面し、豊かな自然に囲まれている。
呼子のイカは、剣先イカと呼ばれる種類で、甘みの強さと食味の良さが特徴。全国的にも知名度が高く、呼子のイカを目当てに佐賀を訪れる人は多い。地元の漁師が丁寧に釣り上げ、鮮度維持にも心がけている。透明度の高い刺身は絶品。天ぷらや塩焼き、煮付けなどさまざまな料理に活用されている。
佐賀牛は、JAグループ佐賀の肥育農家、農場で飼育された黒毛和種のなかから、日本食肉格付協会の規格に定められた最高品質「5等級および4等級脂肪交雑(BMS・霜降り)No.7以上」に厳選したもので、数多い銘柄牛の中でもトップレベルの黒毛和牛として君臨している。きめ細やかで綺麗な霜降り肉は旨味、甘みがとろけ出すほど柔らかい。ジューシーなサシも特色だ。
佐賀有明海は日本一の海苔の産地。最大6メートルの干満の差を利用した支柱式栽培で佐賀海苔を育てている。有明海には112の河川が流れ込み、豊富な栄養と適度な塩分濃度が美味しさの秘密でもある。佐賀海苔は「味・姿・育ち」が厳しく管理され、最高級品として高く評価されている。「味」では、うま味のもととなるタンパク質含有量が50%以上(乾海苔)、香りレベルが「優」以上、口どけが、食感測定値「45回以内」(焼き海苔)でやわらかく、美味しいものであることなど、「おいしい海苔」の評価基準をさらに厳しく数値化し、厳選した海苔としてブランド化に成功している。
「うれしの茶」は昨年まで5年連続で農林水産大臣賞・産地賞を受賞するなど、全国的にその名は知れ渡る。佐賀県は「日本茶栽培発祥の地」といわれ、とくに県西部に位置する嬉野市は1日の気温差が大きく、水はけも良く、日本茶栽培に最適な気候が整っている。「うれしの茶」は茶葉がグリッと丸まった「グリ茶」(蒸し製玉緑茶)と呼ばれ、若い芽のようなさわやかな香りとコクのある旨味が見事に融和している。
このほかにも、さがみかん、さがほのか(イチゴ)、アスパラガスなど「ブランド化」に取り組む特産品が佐賀県には数多く存在する。