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KNT-CT第2四半期決算、売上高85.5%増 営業利益は4期連続で黒字

2022年11月16日
編集部:長谷川 貴人

2022年11月16日(水)配信

会見であいさつをする米田昭正社長

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)が11月9日(水)、2023年3月期第2四半期(22年4月1日~9月30日)の連結決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比85.5%増の1067億3100万円となり、営業利益は20億2500万円(同84億8300万円の損失)の黒字に転換した。四半期別営業利益では21年度第3四半期以降、4期連続で黒字化を達成。経常利益は25億2800万円(同59億2500万円の損失)、当期純利益が25億6400万円(前年同期は68億5300万円の損失)と、それぞれ黒字となった。

 新型コロナウイルス感染対策の行動制限が撤廃されたが、感染拡大第7波や豪雨・台風などの影響で、7月以降は予約のキャンセルが相次いだ。一方で、感染対策に万全を期しつつ、修学旅行や団体旅行、国内個人旅行の催行に努め、都道府県民割、ブロック割などの助成金を活用したツアーの販売拡大をはかった。

 海外旅行では、今年5月から近畿日本ツーリストがハワイやグアム、クラブツーリズムが世界30カ国へのツアーの販売をそれぞれ開始した。

 このほか、団体旅行事業で培った自治体などとのネットワークを活用してBPO事業を拡大。各地の自治体や企業からコロナのPCR検査やワクチン接種関連の業務などを受託した。加えて、PTA業務のアウトソーシングサービスなどの新規事業開発に取り組んだ。

 23年3月期の連結業績予想は、今年5月に公表した予想数値を据え置く。売上高は2590億円で、前年同月期が赤字予想だった営業利益・経常利益・当期純利益がそれぞれ40億円を見込む。

 米田社長は同日に開いた会見冒頭、10月13日(木)に発生した子会社が主催するツアーでのバス事故について改めて謝罪し、再発防止のため、社内に安全管理部を設置したと明かした。グループ会社の安全管理を統括する独立部門として、安全に関するガイドラインの作成、全ツアーの行程確認、関係協力機関の安全性の再確認を行う。米田社長は「お客様の安全安心な旅を提供できるよう、改めてこれまで以上に注意喚起を行う」と説明した。

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