世界の旅行者2・4万人へアンケート 23年は新たな旅のカタチを模索(ブッキング・ドットコム・ジャパン)
2022年11月16日(水) 配信
ブッキング・ドットコム・ジャパンはこのほど、2万4000人を超える旅行者を対象とした「2023年の旅行に関する調査」の結果を発表した。同社は、世界的に戦争やインフレ高進、気候変動などの影響があるなかで、23年には旅行者は混乱した世の中に適応し、今の時代に合った「新たな旅のカタチ」を模索していくと予測した。
今後1~2年以内に出張・レジャー・観光目的で旅行に出掛ける予定のある人を対象に、32の国・地域から計2万4179人の回答を集めた。
これによると、世界の旅行者の72%(日本の旅行者の66%)が「現下の不安定な世界情勢や混乱の中でも旅をする価値はある」と回答したことから、同社は「23年の旅について旅行者は前向きに捉えている」と分析する。
同社が予測する23年の旅行トレンドとして、①自然の中のシンプルかつミニマムな「オフ・ザ・グリッド」旅②カルチャーショックを経験する異文化な旅③古き良き時代を思い起こさせるノスタルジックな旅④チームビルディングを目的とした社員旅行⑤節約して贅沢旅⑥制限や不安なしのバーチャル旅──の6つを挙げた。
シニア・バイスプレジデント兼CMOのアルヤン・ダイク氏は、「この2~3年間で私達は旅行が当たり前ではないということを学んだ。容赦なく続く不安定な状況のなかで、人生の舵を自分で取りたいという気持ちの現れとして相反するような行動傾向が見られるようになったのではないか。これは、旅行を通して素直に幸福や現実逃避を楽しみたいという願望を示している」と考察した。